
商品・サービスの販促活動をする時、チラシやパンフレット、Webサイトなどを制作する場面が出てくるかと思います。
私たちもこのような制作のご相談をいただく場合があります。
制作するチラシやパンフレットに掲載するキャッチコピーやリード文などのコンテンツを考えていく時、どうしても自社の過去の成功体験を踏襲したり、自社視点で商品・サービスの強みをアピールしてしまいうことが起こってしまいがちです。本当にそれでいいのでしょうか?
少なくとも商品・サービスを世に出す場合、自社と合わせて3つ立場の視点で商品・サービスを見ることが出来ます。
まずは顧客。ターゲットとする顧客のニーズは何か?何を満たせば顧客は持っている不満や悩みを解消できるか?
そして競合。商品・サービスを販売するにはほとんどの場合競合がいるはずです。競合の商品・サービスは自社より何が優れているのか?どんな強みがあり、顧客のどのような悩みを解消できるのか?
そして自社。自社の商品・サービスは、顧客にとってどのような利点があり、不満や悩みを解消できるのか?
この3つの視点で考えた時に、競合他社には無く、自社の商品・サービスに優位性があると考えられる強みをアピールしていくことが大切です。
例を挙げるとミネラルウォーターで有名な「いろはす」。
競合の輸入ブランドのミネラルウォーターを選ぶ消費者の理由の一つに『オシャレで洗練されている』というイメージを持っているとわかった時に、競合にはない“親しみやすさ”と“自然”を軸に商品をアピールすることを考えたそうです。
そしていろは歌の「いろは」と、地球環境保護や健康を重視する生活を意味する「ロハス」という言葉を組み合わせ、「いろはす」という名前を採用しました。
加えてラベルが外しやすく、ボトルを絞ってつぶしやすいので、リサイクルしやすい環境に優しいコンセプトを打ち出したそうです。
競合には無い点をアピールすることにより多くの消費者に受け入れられました。
自社が考える強みが、顧客の悩みを解決したり、ニーズを満たす視点になっているのか?他社と比較した時に本当に強みになるのか?
自社だけの視点ではなく3つの視点を持って、改めて商品・サービスのアピールする点を考えてみる、より顧客に刺さるコンテンツを作ることが出来るはずです。
