
自社が想定するターゲット層にどのようにイメージされたいのか?自社の情報発信をしていく場合、この点を考えていく必要があります。
ターゲット層に対しての自分達は「このような会社なのです!」と思ってもらうために、まずターゲット層にとって、自分たちがどのような立ち位置をとるのかを決め、それに基づいた施策を打っていくことが必要になります。
私達がいる印刷業界でも、その企業の特徴や出来ること(強み)のに違いで、自社がどう思われたいのか、自分たちの立ち位置を考慮した情報発信をしている企業の多くあります。
「この印刷会社は、納品までスピード感がありそうだよね!」
「この印刷会社のサービスはとても温かみがありそう!スタッフさんも親切そうだし!信頼できそう!」
例えば上記のように、自分たちが持っている特徴や強みをターゲット層がイメージしてくれたのであれば、問い合わせをいただく機会が増え、自ずと良い成果が出てくるようになると思いませんか?
そのために自社の立ち位置を決めることは情報発信をしていく上で非常に大事になってきます。
では自分たちの立ち位置を明確にするためには、どのように考えればよいのでしょうか?
この立ち位置を決める一つの方法として、マーケティングでは「ポジショニング戦略」という方法があります。この「ポジショニング戦略」を簡単に言い表すと「業界内での自社の独自のポジションを定義すること」となります。
この時「ポジショニングマップ」というマーケティングツールを使うと、自社の立ち位置を割り出すことが可能です。
「ポジショニングマップ」とは2つの軸を使って、自社と競合他社の位置関係を視覚化して、自分たちの強みを出しながら他社にない独自の立ち位置を探すためのツールになります。
言葉だけだとわかりづらいので、実際に印刷業界でありそうな2つの軸を使って「ポジショニングマップ」とはどんなものなのかを見ていきましょう。
この「ポジショニングマップ」は、縦の軸に企業の強みとなる軸をとっています。横の軸にターゲット層が求めている軸をとっています。
このような軸を想定したとき、仮にA社とB社のようなポジショニングをとった場合、自社の打ち出し方は各々変わってきます。
A社は柔軟な対応を取ることが出来る代わりに価格帯が高めというポジションをとっています。この場合は打ち出すメッセージの例としては「価格は割高だけど、可能な限りお客様のご希望に沿った仕様や納期に親身に対応します」となるでしょう。
B社の立ち位置であれば、「仕様も納期も定型的になるかわりに、価格面での対応は可能」という打ち出し方になるでしょう。
このように自分の立ち位置を決めるだけで、打ち出す特徴が変わるので、情報発信も変わってきます。
いきなりこのやり方を実際に使うのは難しいかもしれませんが、一つ自社の打ち出し方を考える時の方法として役立ててみては如何でしょうか。

yamano

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